#NY &東海岸のBeakfirstーインポーターannaの記憶2


北米を車で回っていると。
食事には苦労する。NYとか色々な国籍がひしめいている街はなんでもあるものの、ちょっと離れると特に朝は難儀する。
東海岸は比較的ダイナーがあることも多いが
ベーコンとか卵とか重いなあ と胃が悲鳴をあげても、アメリカンなコーヒーをマグで飲むしかない。
24時間営業のコンビニなんていう便利なものは日本くらい(日本のコンビニの凄さもいずれ書きたい)。朝早くのうちに次の町近くまで行っておきたいという時
ホテルのフロント横にはたいていオレンジジュース コーヒー そしてアイシングたっぷりのドーナッツが並んでいる。
朝からこんなに甘いもので目覚めるのか。

実は
子供の頃から甘いものが苦手
大人になって 少しなら甘いものも好きになったが、ドーナッツはオールドファッション1個が精一杯。
何かお腹に入れたいが、こう毎日では。
地元の人もそう思っているのか、原始的なPop Upのトースターと食パンが袋ごとどんと置いてある時もあるのだが、これは早い者勝ち。ちょっと遅れるとドーナッツのみ。
トーストもスプレッドは2種のジャム。
本当甘いのが好きなのね。まあバターは高いけど。
ある時 あれはペンシルヴェニアのモーテルか?
トースターとトンクのようなものが置いてある。トンクのようなものには歯がついていて。
ベーグルがあった。
(日本にもあるの?このカッター)このトンクのようなベーグルカッターがふるってて、見事に半分に切れるのだ。そしてトースターで焼く。
モッチモチで美味しい。久しぶりシンプルなBreakfast。
それがNYより先に出会ったベーグルだった。
「ベーグルはユダヤの人間が作ったんだ。NYの水でないと美味しくできない」と豪語した私の英語の先生がいた。ごめんなさい、今もその真偽はわからないけれど。
それからNYでは、朝はベーグルを頂くことが多かった。トーストしてクリームチーズとサーモン クリームチーズに刻んだフルーツ塗ったりして。
日本に入ってきた時、焼かないで出てきたのにはびっくりした。もそもそするだけで日本人に合わないと思われちゃうよ。
最近の日本のベーグルはアメリカのと違いふわふわして日本人好みになっているが。
さしずめ、田舎のおばちゃんが作ってくれたずっしり皮がしている酒饅頭の皮に似た
少しずっしりだけど焼くと風味と中がしっとりとするあの素朴なNYのでっかいベーグルがやっぱりいい。

そういえば。東海岸ではないけれど。
仕事の商談に ラスベガスのコンベンションセンターの朝。広いスペース開放してのフリーバイキング。
ブレッドコーナーに大きなベルトコンベアーのような機械があった。
いつものようにカッターがあって。
ベーグルをベルトコンベアーに置く。食パンも同様。 すると流れるうちに片面、下に落ちて(上に上がってだったかな)電熱コイルで反対面を焼いて出口に皿を置いて待ってると
ころっと落ちてくるという仕掛け。なんともラスベガスらしい悠長で笑っちゃう魔の抜けた時間なのだが、毎朝楽しんだ。
あれってどこでもあるんだろうか?21世紀の今 流石にもうないだろうな。

今でも懐かしさにベーグルを焼く。
サンドされてパックされているベーグルは買わないかな。




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おりょう OwndBar

洒落程の解る方々のBarでありたい。 何者? 海外生活を経て 日本の文化を改めてリスペクト 。 懐石 茶の湯 歴史 着物…と進めると 元々大好きだったワインとあわせた「今様手すさび」懐石料理屋を 営む。 シガーからタウニーポートにご縁。全てにハマればハマるほど芋づるで興味果てしなく。 同時にその時次世代の鬱の多さに 今は幼児教育と英語を絡めたビジネス。 ロードバイクLoverでもある