草履と下町商店街

長くお世話になっていた銀座の草履屋さんもしばらく前に閉店。花緒を選べて普段使いのものも洒落にもフォーマルものも揃っていて
おまけに手頃…となると 希少になってしまった草履屋さん。
着物好きの友人に連れて行ってもらった「丸屋履物店さん」今日伺った。
直感の私も流石に組み合わせは果てしなくなるので覚悟を決める。 まずはフォーマル仕様にするか 洒落にするか決める。ガチのフォーマルなら持っているし。草履の格に合わせると自ずと範囲は狭まる。…と絞り込み
最後は手持ちを頭に描きながら、好みで決める。

また渋すぎてしまったか?
すると他の方の花緒を仕上げながら大おじさん。「渋いなあ、渋いけどいいねえ。これ(組み合わせ)いいねえ。白い足袋にーいいねえ。」と選択をしきりにほめてくれた。
あれこれおっしゃらない お江戸下町の気持ちのいい大おじさん。長くすげている目利である人に「いいねえ」と言ってもらえると 素直に嬉しい。
夕方の撮影でにぶくメタルに暗い鉄色で微かに茶にも緑がかった草履にモスグリーンに浅葱という花緒の裏はビロードの苔色。
その場で調整してすけてくれる。ぐっと手の甲をつかって調整くれるので気持ちよくフィットする。

沖縄からも京都からもお客様がいらっしゃるとのこと。
関西にも仕事で長くいましたが、確かにあっても桁が一つ違ってくれば…という感じでなかなか。おまけに仕事で平日忙しいけれど土日やっていないところもあった。くー。

次回はパナマか編みの台を、と決めて。

それにしても。
商店街は奥までいりくんでいて。道を確認していると さらっと道を教えてくれるおじさんがいたり、丸屋のオヤジさんしかり。江戸の下町は気持ちいい。手頃で小上がりがある定食屋さんとか。昭和の懐かしさ。こういうところで暮らしたいね。
今日はランチは小籠包と豚のブラックペッパー炒め定食。
小籠包は濃いめのスープ。スープ啜ったら黒酢と針生姜でいただく。豚炒めはペッパー正解。

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おりょう OwndBar

洒落程の解る方々のBarでありたい。 何者? 海外生活を経て 日本の文化を改めてリスペクト 。 懐石 茶の湯 歴史 着物…と進めると 元々大好きだったワインとあわせた「今様手すさび」懐石料理屋を 営む。 シガーからタウニーポートにご縁。全てにハマればハマるほど芋づるで興味果てしなく。 同時にその時次世代の鬱の多さに 今は幼児教育と英語を絡めたビジネス。 ロードバイクLoverでもある