洒落を英語で表現するにはまだ私の英語は稚拙。なので日本語で。ただ、その知識の深さは別として日本の文化や洒落を色々な角度で愉しむ時、その本質まで探り楽しもうとうる海外の方が、同行する日本の方よりはるかに多かったのが興味深く。単純に一緒に過ごして楽しかった。
蘊蓄ではなく
上の句を言うと下の句で答えるような
愉しみ方でわかってしまう
それが洒落のわかるという事なのだろう、万国共通で。
ある時
20代のカップルがカウンターに。いかにも楽しそうに過ごしてくださって。
ある時その彼女がお父様を連れていらした。
お父様がきっと気にいるだろうと以前彼に仕切りに話していたので。
父はひと時を愉しみながら、そこは父娘。器や料理にまつわるお話を娘にされていた。静かに楽しそうに。それを微笑ましく、時に向けられた相槌をさせていただきながら微笑ましく感じていた。
お食事も終わりを迎えた頃
ポツリとしかしきっぱりと「君にはこの遊びはまだ早い」と父。
娘さんは少し困惑と憮然とした表情を見せて口をつぐんでいた。
彼女はただ父が喜んでくれると思っただけなのだろうから。ちょっとかわいそうになった。もちろん口は挟めないけれど。
今頃彼女はどんな時間を十数年過ごし、父の言葉を振り返りどんな風に思っている事だろう。
洒落とは さまざまな積み重ねの上で纏っていくものなのだろう。たくさん学び恥をかき先達に教えられながら
卒業はなく、ただ必要なのはリスペクトする感性と果たして自分はどのくらいわかっているのだろうかと自問自答できるか
そして 感じたものが確信に変わっていくことを経験しながら学ぶことで醸成するのかもしれない。
それぞれの「それ」は全く同じではないけれど「シンパシー」で共感できればいいのかもしれない。しかし本質や核は繋がっているのだろう。
こうしたものを後世にいかに継承しているのだろう。伝統の型を伝えるだけでは十分ではないという気がする。
洒落の流儀
難しい。
おりょう OwndBar
洒落程の解る方々のBarでありたい。 何者? 海外生活を経て 日本の文化を改めてリスペクト 。 懐石 茶の湯 歴史 着物…と進めると 元々大好きだったワインとあわせた「今様手すさび」懐石料理屋を 営む。 シガーからタウニーポートにご縁。全てにハマればハマるほど芋づるで興味果てしなく。 同時にその時次世代の鬱の多さに 今は幼児教育と英語を絡めたビジネス。 ロードバイクLoverでもある
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