師走の茶席で

随分前になってしまった。

12月中旬の頃 高田馬場だったか お茶席に毎年お誘いいただいた。

それはさまざまな流派の席があり 自分の流派でなくてもお勉強させていただけて

とてもたのしいもの。

特に私にはお武家様の流派での柄杓の所作が「弓」をひくように というようなものがあったり、一つ一つが印象的だった。

さまざまな席で生花やお軸に趣があり、おもてなしをいただいたが。とても大きな席で、お人も多く

おもてなしも大変でしたでしょう。

その中でとても心に深く残った席がありました。

その日は霙が落ちるほどの寒い日で。

人が多いこともあってか、私のように不作法にも迎えていただけることもあって。薄茶がほとんどの中 濃茶とお薄でおもてなし頂いて。

特に濃茶での柚饅頭。ほっくり温めて頂いて。それはそれは待合の寒さから 暮れの慌ただしさから 和らいだ。


これだよね。

柚子の香りと暖かな餡の優しさ


日本のおもてなしの粋


忘れないでいたいと思う。


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おりょう OwndBar

洒落程の解る方々のBarでありたい。 何者? 海外生活を経て 日本の文化を改めてリスペクト 。 懐石 茶の湯 歴史 着物…と進めると 元々大好きだったワインとあわせた「今様手すさび」懐石料理屋を 営む。 シガーからタウニーポートにご縁。全てにハマればハマるほど芋づるで興味果てしなく。 同時にその時次世代の鬱の多さに 今は幼児教育と英語を絡めたビジネス。 ロードバイクLoverでもある