着物でお出かけ 二重太皷は柄を決めて

モスグリーンの着物は明治生まれの料亭の女将であり芸者の義理の祖母のもの

たおやかという言葉が誠に似合う。ドレスのように格があってしっとりとした縮緬

これには洒落袋(帯)がいい。

秋草の半衿はたっぷり見せて。

この帯と波の単衣にも合うだろうと求めた帯締 調子がいい。


着物はシャンとして気持ちがいい。

祖母はどうも背格好が私と同じだったようでどの着物も何一つ直すこともおはしょりを意識する必要もなくあつらえた様にちょうどいい。

しかも粋で洒落ている。街場以上花街未満 品があって艶がある。

どれも古いものなので、糸が脆く座敷でいざるとすぐダメになる。今まで気潰してきてしまった。

この着物はお気に入り。座敷では着ない。しかも年に2月くらいしか着ないもの。こうして長らく大事にきさせていただいている。

今はなき料亭は数えられないほど部屋があり、門から石畳その奥に玄関があったらしい。

勝手口に黒塗りをつけ、綿入の紋付に高島田 同じ敷地の表の玄関までくるりとタクシーで座敷に出ていたという。芸者のお弟子とお手伝い、料理人。それを束ねきっぷの良い明治女。

豪奢なエピソードに事欠かない。

そんなお話も時折していきましょうか




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おりょう OwndBar

洒落程の解る方々のBarでありたい。 何者? 海外生活を経て 日本の文化を改めてリスペクト 。 懐石 茶の湯 歴史 着物…と進めると 元々大好きだったワインとあわせた「今様手すさび」懐石料理屋を 営む。 シガーからタウニーポートにご縁。全てにハマればハマるほど芋づるで興味果てしなく。 同時にその時次世代の鬱の多さに 今は幼児教育と英語を絡めたビジネス。 ロードバイクLoverでもある