栗といえば レシピにまつわるあれやこれや

今日は十五夜

父とススキを刈りに行き 母と蒸した上新粉を手を真っ赤にしながら捏ねたお供え団子

思えば日本の四季の拵えを きちんと子供と一緒に過ごす正しい日本の母だった。

母は草木が大好きで 山に入っては(いわゆる雑木林をうちの方では山と呼んだ)子供の私には見分けのつかない草花を「これは赤松」「これはノビル」と示しながらときに摘んで帰っては食卓に


家の庭にはいろいろな木があったのだが

母は「実のなる木がいい」と金木犀とそてつ以外は山椒、桃、柿、いちじく 日除けの棚にはマスカット、枇杷

「琵琶は庭に植えると縁起が悪いんだって」と笑いながら 食べた種から味がなるまで育ててしまった。今はその家はないのでそのせい笑?

そして あの山の散策でヒョロヒョロした苗を見つけ「これ山栗よ」と 持ち帰り

桃栗三年柿八年 実がなるまでに山桜より大きく育った山栗の木には小粒だけど甘い栗がなったもの


山栗は小さすぎて 渋皮煮や料理素材にはあまり登場せず もっぱら蒸しておやつになった

時折出てくる虫はご愛嬌

料理の栗は 包丁で子供ながらに向くお手伝いをしたもの

オバQのような頭のてっぺんからさし平たい方から殻を剥がす。

最初はざっさと渋皮が残り

動脈のような脈を今度はお尻から剥がし

渋皮のボソボソを丁寧に剥がしていってそれを重曹で灰汁取りでこさえるのが渋皮煮

渋皮を厚めに丹念に剥いてこさえるのが栗ご飯とか 栗の茶巾 

子供の柔らかい手指は赤くなりしぶも移って

あの感触というものは忘れないものです。

剥いていても「これはえぐいだけの栗」というのがわかってくる それを除いて甘いのを選んでボウルに集める 縁側で新聞紙の上。ボウルの右手前には殻の山。


栗レシピ その1 渋皮煮

1度目のアクとりには鍋に重曹を入れ茹でる 

水のまま冷ましてザルに開け 栗から浮いている渋皮を丹念にむく

それを今度は

砂糖

グラニュー糖

ハチミツ

tasty しょうゆ

で キッチンペーパー落とし蓋にして灰汁を取り除きながらコトコト

水飴は使わない 照りは出ないけど素朴な甘さの優しい仕上がりになる。グラニュー糖を入れるとべったりしない垢抜けた味わいになる。

いつもデザートに添えていた。

黒糖ではやってみていないがそれもいいんじゃないかと思う。風味に深みが出るかな。

栗が今年出回ったら試そうか


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おりょう OwndBar

洒落程の解る方々のBarでありたい。 何者? 海外生活を経て 日本の文化を改めてリスペクト 。 懐石 茶の湯 歴史 着物…と進めると 元々大好きだったワインとあわせた「今様手すさび」懐石料理屋を 営む。 シガーからタウニーポートにご縁。全てにハマればハマるほど芋づるで興味果てしなく。 同時にその時次世代の鬱の多さに 今は幼児教育と英語を絡めたビジネス。 ロードバイクLoverでもある