海苔のお話 

海苔はその干し方で「畳」という単位で呼びますね。

紙のように海藻を干したもの 

あおいのり 赤い海苔 黒い海苔 と海によって色が違う

味わいも違う。

地域で珍しく思ったのは 千葉の房総でお正月にいただくという貴重なもので大ぶりでレースのように透けていて海苔というより青く長い海藻の茎をのして干したよう?な海苔を頂戴した。

はばのりという海藻をそのまま干したものを雑煮に乗せいただくそうだが、それとは様子が違っていた。

とても貴重なものを頂戴した。焼餅を包んでみた。雑煮の上に飾ってみた。

海苔といえば

子供の頃は旅館の朝食に出てくる 例の 小さな細長い包装の味付けのりが珍しく

唇にぺとつく感じを面白がっておやつのように食べたりもした。我が家には流通していなかった。

我が家の海苔の思い出といえば。

お弁当にはご飯を半分平らかにしたら、そこに一口程度に切って片面に醤油をつけ海苔を並べ

その上にまたご飯の熱々を平らかにする。その上に炒り卵が乗るときはお母さんはご機嫌な朝。

うちの海苔は結構厚手だったらしく(今になって思えば)ご飯の分量一面一枚の海苔だと

いざランチにはしでご飯を一口取ろうとすると、海苔が一気に剥がれてきてなんとも都合が悪いのだ

なので海苔を一口程度に切って並べるのは食べやすさからの工夫だった。

今や当たり前となった、コンビニの食べる瞬間にまきパリパリといただけるあの包装!初めて出会ったとき感動した。素晴らしいよね。海苔巻きもおにぎりも。


そうそう

海苔の上等 等級には薄さがあって。以前タイアップで●本海苔さんのひと缶2〜3畳だったか1万円と一畳1万円 という海苔の違いを同時に比べたことがあり。一畳一万円の薄さと香りの品の良さに驚いた物だが、お殿様の御膳のようで

料理に使うなら、例えば巻き寿司にしたとき ひと缶の方が厚さも食材とのバランスも良いように感じた。

東日本大地震前に塩釜の市場から?寄せて送ってくれた「千鳥」柄の和紙の帯をした海苔が

実に美味しかったのも忘れられない。

どちらで寄せたものか存ぜぬので再び食べることができない。 さて これを読んでご存知の方があったら教えてほしい。

この所では「三松」江戸前の海苔が気に入っている。


海苔は水分を嫌うし、一度湿気ってしまったら美味しさは戻らない。

炭が熱源に水分がなく最高なのだが、卓上の電熱の「焼きのり器」あれを開発した人はすごい

食べる前磯の香りが上がる程に炙りいただく。

休みの日の朝食には酒のつまみに焼きのり。ちょっと体裁は悪いのだが時間をかけて食すので

海苔の皿だけラップをかけ、一枚食べるごとに引き出してはラップをかけるという始末。

限りなくいやしいのだ。




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おりょう OwndBar

洒落程の解る方々のBarでありたい。 何者? 海外生活を経て 日本の文化を改めてリスペクト 。 懐石 茶の湯 歴史 着物…と進めると 元々大好きだったワインとあわせた「今様手すさび」懐石料理屋を 営む。 シガーからタウニーポートにご縁。全てにハマればハマるほど芋づるで興味果てしなく。 同時にその時次世代の鬱の多さに 今は幼児教育と英語を絡めたビジネス。 ロードバイクLoverでもある